今回は「CSVファイル」という用語について、現役エンジニアである著者が、わかりやすく解説していきます。
データのやり取りではこのCSVファイルはよく使われており、知っておくべきIT知識です。
CSVについて知らなかった方は、これを機にしっかりと覚えていきましょう。
目次
CSVとは?
CSVとはComma Separated Valuesの略で、カンマ(,)で区切られた値のことです。
そしてCSVで構成されたテキストファイルのことをCSVファイルと言います。
実際のCSVファイルを見てみましょう。
このようにカンマで区切られてテキストが表示されているのがわかりますよね。
そして、このCSVファイルはExcelやNumbersなどの表計算ソフトで開くと、このように表データとして扱うことができるのが、大きな特徴になります。
CSVファイルを用いるメリット
- ファイルサイズが軽い
CSVファイルはファイルサイズが軽いのが大きな特徴です。
例えばCSVファイルとよく比較されるのが、Excelファイルです。
Excelファイルは、CSVファイルと同様に表計算ソフトで開けば、値を表データとして扱うことができます。
このExcelファイルとCSVファイルの違いは「ファイルサイズ」です。
Excelファイルには、表データだけでなくマクロや表の設定が含まれていますが、CSVファイルはカンマで区切られたテキストのみのファイルです。
したがってCSVファイルの方がファイルサイズが小さくなるというメリットがあります。
CSVファイルのデメリット
- 表データ以外は省略してしまう
CSVファイルはExcelの表データを書き出すことも可能です。
しかし、書き出すのは表データのみであるため、装飾や機能の設定が省かれてしまうデメリットもあるのを覚えておきましょう。
CSVファイルの役割とは?
CSVファイルがどんな形式かわかりましたが、このファイルがどんなケースで利用されているか、気になりますよね。
大きくは、以下の2点になります。
- CSVインポート機能
- CSVエクスポート機能
CSVの利用方法はデータをまとめてWebサービスに登録したり、Webサービスのデータを抽出する際によく利用されています。
CSVインポートの利用ケース
CSVインポート機能は、例えば以下のようにケースで利用されています。
とあるWebサービスで社員名簿を登録しなければなりません。
このような画面で社員のデータを1つ1つ入力していくことも可能ですが、社員数が数百人となると、この登録作業もかなり大変になりますよね。
そんなときによく利用されているのがCSVインポートという機能です。
サービス内で決められた情報をExcelなどの表計算ソフトでまとめてCSVファイルに書き出し、CSVインポート機能を使ってアップロードすることで、データを一括登録することが可能になります。
1つ1つの情報をサービス内で入力する必要がなくなるので、登録作業の時間を大幅に短縮することができるのが大きなメリットになります。
CSVエクスポートの利用ケース
CSVインポートで紹介したアップロード効率化とは逆に、大量のデータをダウンロードしたい時にも、このCSVファイルが利用されています。
例えば、Googleトレンドという知りたいキーワードの検索回数の推移や検索回数の急上昇ワードがわかるツールで活用することができます。
実は、この検索回数の推移データなどをCSVファイルでダウンロードすることができ、データを表で確認できるのです。
表の内容を加工すれば、自分の知りたい情報だけを抽出するといったこともできます。
まとめ
ご紹介したようにCSVファイルはデータの登録やデータの抽出をする際によく利用されるファイルになっています。
Webサービスを利用する際はデータを入力したり、データをダウンロードするといった作業はよくある作業です。
ご紹介したCSVの知識と活用して、ぜひ業務効率化に役立ててください。