皆さんは、Twitterで、このような投稿を見かけたことはありませんか?
最近Twitterでは有名人の方がお金配りをして話題になりましたよね。
そんな有名人の方に便乗してお金配りを装った詐欺が横行しています。
こういったあくどいことを行う輩は、緻密にTweetの内容を加工し、あたかも本当にお金をもっているように見せます。
しかし、ネットの情報は何でもと言ってよいほど、捏造することが可能です。
今回は、いかにもなお金配りツイートを作製し、お金配り系のツイートがいかに簡単にできてしまうかをご紹介します。
札束画像を作る
お金配りツイートで最も重要なものはなんだと思いますか?
答えは、札束の画像です。
この札束画像のクオリティによって、たくさんの人が集まるかが左右されると言ってもよいでしょう。
札束の画像ですが、数百、数千万のお金を実際に用意する必要はなく、ネットで「札束」と検索すれば、無数に良い感じの画像が出てきます。
今回は著作権の関係上 Adobe Stockというサービスから札束画像を購入しました。
しかし、ただの札束画像では、検索してダウンロードしただけの拾い物の画像と怪しまれてしまいます。
今回は、画像を加工して、手書きのTwitterのIDを乗せることで、あたかも自分で撮った写真のように見せていきます。
画像の加工には、Adobeが提供しているllIustratorを使用します。
紙にIDを書いた画像を用意して、ID部分を札束の上に乗せるような加工をします。
紙部分を切り抜き、札束画像の上に乗せればよいだけなので、結構あっさりとできます。
多少切り抜きが甘いですが、これで札束画像の完成です。
当選者の声を捏造
札束画像だけでは皆さんの目はごまかせません。
さらに、実際の当選者の声を載せて、あたかも過去に実績があるということを見せかけましょう。
当選者の声はTwitterのメッセージのやり取りのスクショが紹介されていることが多いため、参考に作ってみます。
TwitterのメッセージはWebブラウザのデベロッパーツールを用いることで簡単に捏造ができます。
デベロッパーツールを開き、左側の矢印アイコンを押して、変更したい場所をクリックします。
すると下に表示されているコードの該当部分がフォーカスされます。
フォーカスされた部分に書いてある、赤丸で囲まれた文字「TEST」を、「こんにちは、お金配りおじさんです。」に変更し、
エンターを押すと…
ページ上でも文字が変わりました。
このように、デベロッパーツールを使ってHTMLを操作すれば、Webページの情報はいくらでも捏造することができます。
この方法で、当選者とのやり取りを含むメッセージを作っていきましょう。
はい、できました。
少し露骨な気もしますが、大丈夫かと思われます。
証拠用のスクショを撮っておきます。
お金配りツイートの作製
最後に、お金配ります!のようなメッセージを作り、今までに作った画像を添付すれば、お金配りツイートの完成です。
作ってきた画像も、ツイートと組み合わせると、それっぽく見えませんか?
このように、画像の加工やWebページの内容を捏造し、スクショを撮るだけで、お金配りツイートは簡単にできてしまいます。
まとめ
最近では、こういった方法でお金配りを装って当選をほのめかし、個人情報を抜き取るような、プレゼント詐欺と呼ばれる詐欺被害が増えています。
引用:Yahoo!ニュース;前澤友作氏お金配りは何のため?プレゼント詐欺が続出するネットの闇
当選したことに、つい舞い上がってしまい、本来は不必要なはずの電話番号や住所などの個人情報を漏らしてしまった、といった被害が報告されています。
著名人の方であれば、まだ比較的安心もできますが、名前も聞いたことがない方のお金配りツイートはまず信用しないのがおすすめです。
お金配りのようなうまい話には必ず裏がありますから、ご注意ください。