パソコンを使用する際に最も避けたいのはウイルス感染ではないでしょうか。
そこで、みなさんはウイルスがどんな場所から感染するかご存知でしょうか?
代表的なものをご紹介すると、
- メール
- インターネット
- ネットワーク
①メールは添付されているファイルを開くことで感染します。
②インターネットでは、ウイルスが仕掛けられた悪意のあるページを閲覧しただけで感染してしまいます。
③社内ネットワークや、家庭内で複数のパソコンを接続している場合には、ウイルスが拡大していってしまいます。
もちろん、ウイルス感染経路によって、手法や対策方法は変わってきます。
今回はメールによる感染はどのように行われているのか、
またどのように対策をとるべきかをご紹介していきます。
目次
メールからのウイルス感染手法
メールによる感染のほとんどは、添付ファイルをダウンロードし、開いてしまった時にウイルスが混入しているパターンです。
実際にそのケースを見てみましょう。
今回は、安全のために、自作で疑似的なウイルスを作りました。
PCに害が及ぶようなウイルスファイルではなく、以下のウイルスのイメージ画像をエクセルファイルに混入させたものです。
さて、下の画像は、私が作成した、普段目にするような営業メールです。添付ファイルにはウイルスが入っています。
こちらの添付ファイルのダウンロードボタンを押しても、ウイルスが検出されなかったと出たので、ダウンロードしてみます。
ダウンロード先に、ファイルが作成され、この時点では何も不具合は起きていないようです。
ファイルを開いてみると、「このブック(エクセルファイル)にはマクロが使用されている」とあり「ウイルスが含まれている可能性あり」という注意文が出てきました。
すこし怪しいですが、マクロを有効にしてファイルを開きます。
今回は、ダミーのエクセルファイルを用意したので、中身は特に書いていません。
しかし、このエクセルファイルを開いた後でダウンロードフォルダを確認してみると、なんと既に、混入させていたウイルス画像が追加されていました。
今回は画像を追加させただけですが、これが実際にウイルスファイルだったとすると、このパソコンはすでにウイルスに感染していることになります。
なぜウイルス画像がダウンロードされたのか?
さて、ただエクセルファイルをダウンロードしただけなのに、なぜ画像まで一緒にダウンロードされていたのでしょうか。
答えはファイルにプログラムが仕込まれていたからです。
Excelファイルにはプログラムを仕込むことができるのです。
プログラムを組むことで作業を自動化できるため便利な機能なのですが、これを悪用するとウイルスをダウンロードさせるように仕組むことができるのです。
今回はエクセルファイルを例に紹介しましたが、エクセルファイル以外でもWordやPowerPoint、zip、pdfなど様々なファイルでプログラムは組めます。
また、画像ファイルにはプログラムを仕込むことはできませんが、ファイル末尾についている拡張子を偽装し、画像ファイルのように見せかける例も報告されているので注意です!
メールからのウイルス感染を防ぐには?
具体的な対応策は以下の2つです。
- 信用できるメールしか添付ファイルを開かない
- 極力ダウンロードも避ける
信用できるメールだけでしか添付ファイルは開かない
普通のメールに偽装されている可能性もあるため、メール本文の内容だけで安全かどうかを判断するのは危険です。
内容だけ読んで騙されないように送信元がきちんとした所かをまず確認しましょう。
メールアドレスまで問題ないかをしっかり確認しておくのが理想です。
同じようなメールによって被害が起きていないか、ネットで検索してみるのも1つでしょう。
極力ダウンロードも避ける
怪しいメールだと思われる場合、ダウンロードも避けるべきです。
ウイルスファイルの中には、ダウンロードしただけでもウイルスソフトが実行されることがあるのです。
ゆえに怪しいと思ったときはダウンロードも極力しないようにしましょう。
まとめ
届いたメールの添付ファイルを、思考停止で開いてしまうのは、絶対にやってはいけません。
添付ファイルをすぐ開くのが習慣化されてしまっている方は、紹介した対応策をぜひ参考にしてください。
PCのウイルス感染は、思っているよりも身近に潜んでいるものです。
しっかりとした対策で、あなたのパソコンを守りましょう。