この記事のまとめ
スクール名 | 学習環境 | 学習体制 | コンテスト | エンジニアメンター | 転職コースでの年齢制限 | 料金体制 |
---|---|---|---|---|---|---|
テックキャンプ | 教室とオンライン学習の組み合わせ
オンラインのみも可 |
横断学習型 | なし | 学生バイトも混在 | 設けておらず、30代以降の実績は随一 | 月額制 |
- 料金や学習期間について
- 2校とも学習カリキュラムや特色が大きく異なる
- ゆえに料金や学習期間での単純な比較は難しい
大雑把にまとめると(かなりわかりづらいですが)
スクール名 | 教養/転職 | スタイル | 学習期間 | 総学習時間(目安) | 料金(一括計算) |
---|---|---|---|---|---|
テックキャンプ | プログラミング教養コース | 自由 | 自由(月単位) | 320~460時間以上 | 261,360~326,700(税込み) (3~6ヶ月で計算) |
エンジニア転職コース | 短期集中 | 2.5ヶ月 | 600時間 | 712,800円(税込み) | |
夜間・休日 | 6ヶ月 | 932,800円(税込み) | |||
デザイナー転職コース | 短期集中 | 2.5ヶ月 | 728,368円(税込み) | ||
夜間・休日 | 6ヶ月 | 728,368円(税込み) | |||
テックアカデミー |
教養(はじめてのプログラミングコース) | 自由 | 自由(月単位) 2~4か月 |
480~600時間以上 | 259,000円(税込み) (4か月で計算) |
教養(3コースセット) | 6ヶ月 | 432~480時間 | 489,000円(税込み) |
||
転職保証コース | 短期集中 | 3ヶ月 | 300時間 | 327,800円(税込み) |
記事の後半では比較が難しい料金について、詳細まで解説していますので、きちんと受講料の吟味をしたい方はぜひ目を通してみてください。
この記事ではプラグラミングスクールの二大巨頭であるテックキャンプとテックアカデミーについて比較しています。
スクールやコースごとの特徴を紹介しつつ、比較できるところは比較しています。
ただ、それぞれのスクールに教養コースと転職コースがあり、それぞれの特色や料金体制が違うのでかなり複雑です。
この記事で読者にとって少しでも情報を整理する一助となるのを期待しています。
目次
各スクールのコース概要
まずテックキャンプとテックアカデミーのコースについて解説します。
ここではテックキャンプの3コース、テックアカデミーの数あるコースのうち3コースほどを紹介します。
テックキャンプの3つのコース
まずテックキャンプには3つのコースが存在します。
- エンジニア転職コース
- プログラミング教養コース
- イナズマコース
それぞれの特徴については以下にまとめましたので、ご覧ください。
①転職コース:キャリアチェンジを目指すコース
テックキャンプの転職コースではその言葉通り転職を目指すコースとなっており、特徴としては以下が挙げられます。
- 通いとオンラインの両立が可能
- 専属ライフコーチがカウンセリング、学習スケジュールまでをサポート
- 転職が決まるまでキャリアをマンツーマンでサポート
- 転職成功率99%
- 14日間全額返金保証
ご覧の通りプログラミング学習だけでなく転職サポートに特化したコースとなっています。
また、転職コースでは『短期集中スタイル』と『夜間・休日スタイル』の2種類からさらにコースを選択します。
短期集中スタイルでは平日は教室、土日はオンラインで学習し10週間でプログラミングスキル身につけるコースです。
夜間・休日スタイルでは昼間はオンライン、夜間と休日(週2日)は教室を利用し、半年かけてじっくり学ぶコースです。
オンラインがメインのコースとなっているので昼間は忙しい社会人の方でも学ぶことができるコースとなっています。
②プログラミング教養コース
就職支援はなくプログラミングをじっくりと学ぶコースです。
この料金に含まれるサービス内容は以下の項目です。
- 全国6箇所の教室利用
- 教室での質問対応
- オンラインで質問対応
- パーソナルメンターによる個別面談
- すべてのテクノロジー教材利用
- オリジナルサービス開発のサポート
就職支援がない分、料金は転職コースよりも安価に提供されています。
③イナズマコース
テックキャンプイナズマは7日間の短期集中でプログラミングを学ぶことができるスクールです。
イナズマコースは以下のような特徴があります。
- 合計7日間の短期集中コース
- 全てオンラインでの学習
- 合計30時間のカリキュラム
中々時間が取れない方向けのコースになっていますが、このコースは正直を言ってしまうとオススメできません。
理由は以下の記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。
テックアカデミーのコース
テックアカデミーには実に24以上のコースが存在し、オススメのコースはその人の目的によって変わります。
プログラミングスクール『スキルド』を運営してきた中でスクールに通う目的を計測すると以下のようになりました。
- 転職したい
- 副業で収入を得たい
- 仕事で求められている
- 一般教養として学びたい
それぞれの目的に合ったコースを以下で簡単に紹介していきます。
もちろん上記以外の目的があったり、学びたいことが明確な方はここで紹介されていないコースも検討に入れて申し込むのが一番です。
①転職したい
エンジニアに転職したいという目的の方にはテックアカデミープロコースが最もおすすめです。
テックアカデミープロコースの概要は以下のようになっています。
テックアカデミー プロ | |
---|---|
料金 | 298,000円 |
目的 | 未経験からエンジニア転職がしたい |
年齢制限 | 32歳まで |
オンライン | ○ |
転職支援 | ○ 転職できなからったら全額返金保証有り |
学習時間目安 | 300時間 |
学習言語 | Java |
テックアカデミープロの転職サポートは以下の5つがあります。
- 自己分析
- 書類作成
- 面接対策
- オススメ求人の案内
- 転職できなかった時の全額保証
他のコースでは上記5つのサポートを受けることは出来ないので、テックアカデミーにてエンジニアに転職することが目的であればまずオススメできるコースとなっています。
②副業で収入を得たい
未経験から副業で収入を得られるコースは、
・Webアプリケーションコース
・Webデザインコース
のどちらかのコースがオススメです。
Webアプリケーションコース
Webアプリケーションコース | |
---|---|
料金 | 179,000〜309,000円 |
年齢制限 | なし |
学習方法 | オンラインのみ対応 |
学習言語 |
|
特徴 |
|
学習の中で
- メッセージボード
- Twitterクローンアプリ
- オリジナルサービス
の3つのサービスを作り、サービス開発の能力を身に着けます。
オリジナルサービスでは自分のアイディアを形にできるので、やりがいがあるカリキュラムとなっています。
Webデザインコース
Webアプリケーションコース | |
---|---|
料金 | 179,000〜309,000円 |
年齢制限 | なし |
学習方法 | オンラインのみ対応 |
学習言語 |
|
特徴 |
|
学習の過程では
- オリジナルコーディング
- オリジナルデザインサイト
の2つの工程があることから実績を積むことができるコースとなっています。
WebデザインコースはWebデザイナーとしてのスキルを学ぶことができるコースです。
デザインを行う上での基礎的な原則やHTMLやCSSを学びWebコーディングまで学習することができます。
③仕事で求められている
仕事でプログラミングスキルを求められているという場合でも
・Webアプリケーションコース
はオススメできます。
Webアプリケーションコースの具体的な目標である『Webサービスを作る』という工程はサービスがどのように出来ていて動いているのかを良く知ることが出来ます。
エンジニア職でないのに仕事で求められている場合はただプログラミング言語を勉強していくよりも実際にサービスがどのように動いているのかを知れる方がスキルアップに繋がります。
④一般教養として学びたい
一般教養としてプログラミングを学ぶ場合は、自分が一番興味があるコースを選択するべきです。
一般教養としてどんなことを学びたいのか、何について知りたいのかをまず考えてみましょう。
例えば、『iPhoneアプリがどのように作られているのか知りたい』のであればiPhoneコースがオススメです。
iPhoneアプリはWebアプリケーションとは使う言語も違えば、作り方も全く変わってきます。
テックアカデミーでは24の個別学習コースと、18のセットコースが存在するので、一般教養として学ぶことが目的あれば自分が作ってみたいもの、学びたいことを決めてコースを選択することがオススメです。
学習のカリキュラム内容の質について
以下では実際の学習カリキュラムについてテックキャンプとテックアカデミーを比較していきます。
比較基準としてここでは
- 教科書
- メンター
- 質問対応時間・体制
- 実務的要素
といった観点から評価していきます。
(テックアカデミーはコースが多岐で一概に学習内容などで比較するのが難しいのでこうした比較基準を設けました。)
教科書の質
テックキャンプは随時改訂することで質が向上
テックキャンプで用いられている教科書は生徒からのフィードバックを随時教科書に反映しているようで、画像挿入などによってわかりやすくて見やすいことを追求し、今までに5000回以上改訂されているようです。
完全初心者でも教科書を見るだけで全てがわかることを目標に教科書を作製していると謳われています。
テックアカデミーは比較的難しい内容
テックアカデミーではあまり改訂が行われず、わかりにくいわけではないですが少し硬い教科書が用いられているようです。
テックアカデミーはこれをメンターへの質問体制などで補っているようです。
またテックアカデミーでは、選んだコースに沿った教科書を用いるため、その分選んだ分野についてかなり深い所まで学べることから、より深く詳細を学びたい方にもおすすめです。
教科書の閲覧期限について
テックキャンプでは卒業してからは見れない?
テックキャンプではコースの受講後、教科書を閲覧することができなくなってしまいます。
ただ、受講後にテックキャンプでバイトとして働けばその間は教科書を閲覧することができるようにしてもらえるようです。
テックアカデミーでは卒業後も閲覧可能
テックアカデミーでは卒業後も永久に教材を閲覧することは可能です。
条件なしに無期限に教材を見ることができるのでこれはかなりうれしい特典なのではないでしょうか。
メンターの質
どのプログラミングスクールにもメンターはいらっしゃいますが、そのレベルはスクールによって異なります。
簡単な質問ならプロのエンジニアでなくともよいでしょうが、かなり複雑なコードに関する質問などは現役エンジニアなどがいたほうが安心して聞くことができるでしょう。
テックキャンプのメンターはバイト!?
テックキャンプでは大学生やこの前まで受講生だった人がバイトでメンターになっていることがあり、当たり外れが激しいのが現実のようです。
もちろん優秀で親切な方もメンターにはたくさんいらっしゃいますが、その人に担当になってもらえるかどうかは運次第ということです。
テックアカデミーのメンターは全員が現役エンジニア
メンターのレベルや経験値、それに伴った技術に関してはテックアカデミーの方が圧倒的に上です。
テックアカデミーでは現場経験の豊富な現役エンジニアからなるメンターが揃っているため、質問したら短時間で質の良い回答が得られます。
質問対応時間・体制
どちらのスクールにも言えることですが基本的に質問やその回答はチャットによるオンライン完結サポートとなっています。
テックキャンプは11時~22時
テックキャンプでは午前中の11時からオンラインでの質問回答を始めてくれます。
またテックキャンプには教室もあり、平日は10時~22時、休日は11時~22時の間に教室で直接質問すればメンターから直接回答をもらえます!
オンラインでの質問への回答時間は15分ぐらい要するようです。
テックキャンプを卒業
【良かった事】→メンターの質はガチャ運という口コミあったが実際はとても良く満足。
教材も分かりやすく質問し放題で、短期間で集中して勉強できた。【悪かった事】→カリキュラム範囲外の質問をすると怒られる。#駆け出しエンジニアと繋がりたい#プログラミング初心者
— だいき@TECH::CAMP103期 (@CIVA_daiking) November 12, 2020
テックアカデミーでは15時~23時
テックアカデミーは遅い時間帯からのオンライン質問対応となっています。
ただこの時間帯にきた質問に対しては即返答がきて、中には1分もしないうちに返ってくることもあるようです。
テックアカデミー質問のレスポンス早すぎて、これが一番高いお金出した価値がある気がする。
— れおん@副業アプリ個人開発者 (@progateofreon) May 22, 2019
カリキュラムを通して得られる知識の実務要素としては…
テックキャンプでの学習
テックキャンプでは過去にチーム開発を行っていたのですが、あまり良い評判が得られなかったようで、2020年11月現在ではカリキュラムに含まれていません。
テックキャンプでは今では完全にオンラインでの受講も可能であり、独自のカリキュラムによって高い学習効果を実現しているようです。
テックアカデミーでは実務的要素を活かせる
テックアカデミーでは現場で働くためのツールを用いて学習を進めます。
具体的には、エンジニアとして仕事をするためによく用いられるslackやGitやGitHubを使ってメンターとやり取りしたり、自分のソースコードをGitHub上で管理する経験を積みます。
このようにプログラミングの勉強だけでなく実践的な勉強もできるという点では、テックアカデミーが優勢といえるでしょう。
テックキャンプの強み
以下でテックキャンプの強みを2つ挙げました。
30代の転職実績
テックキャンプでの30代の転職実績には目を見張るものがあります。
なんと実に転職者のうち3割が30代であるのです。
テックキャンプでは転職成功率は99%であるので言い換えれば受講生の3割が30代であり、そのほぼ全員が転職に成功させていえるということです。
これは他のプログラミングスクールにはない大きな実績です。
教室が使い放題
テックキャンプ生は受講中の期間であれば、東京や愛知、大阪、福岡にある教室を使い放題となります。
具体的には東京(渋谷フォンティスビル校、渋谷フレーム神南坂校、渋谷アジアビル校、東京丸の内校)、愛知(名古屋栄校)、大阪(なんばスカイオ校、近鉄難波ビル校)、福岡県(中洲校)の計8校に通うことができます。
教室は平日は10時から22時、土日は11時から22時まで空いており、教室自体の環境もかなり綺麗で集中できます。
モチベーション管理ができそうにないといった方で、校舎が近くにある方はぜひ教室を利用してみましょう。
テックアカデミーのようにコンテストはないですが教室などで同士を見つけて切磋琢磨できる環境はそろっています。
※なお、テックアカデミーは完全オンライン体制なので教室はありません。
テックアカデミーの強み
以下でテックアカデミーの強みを4つ挙げました。
コース制
テックアカデミーではコース制をとっています。
これによって学びたい分野やプログラミング言語について特化して、深くまで集中的に学習することができます。
コンテストの存在
テックアカデミーにはコンテストがあり、そこで優勝するともう1コース無料受講できるといった制度があります。
生徒はこの最後のコンテストで評価されるような作品を仕上げるために、同期と切磋琢磨して勉強・アウトプットを続けるようです。
学割がある
テックアカデミーには学割が存在します。
すべてのコースに学割が適用されています。
学生さんはぜひこれを活用してお得に学習しましょう。
テックアカデミーではWindowsでも学習可
テックキャンプではMacがないと学習することができませんが、テックアカデミーはWindowsPCでも受講可能です。
Windowsしか持っていない人で新しいPCを買う予算がない場合は特にテックアカデミーが魅力的であると言えます。
ただ実際にエンジニアとして転職を目指している方は将来的にMacを買うことになりますので、エンジニアを目指している方は購入しておくことをおすすめします。
(∵実際ほとんどの現場ではプログラムコードの書きやすいMacが用いられるため)
料金や期間の比較について
以下で2つのスクールにおける料金や期間を比較していきますが、それぞれのスクールの体制が異なるため一概に比較するのが難しいです。
あえて受講期間という条件をそろえた時に料金はこうなる、といった書き方になっています。
それぞれのスクールに強みや体制の特徴があるので単純比較した以下の情報だけで簡単に判断するのではなく2つのスクールとそれぞれのコースについて理解したうえで、コストパフォーマンスなどを吟味してくださるとよいかと思います。
転職を目的としたときの比較
未経験からエンジニア転職を成功させるコースといえば、テックキャンプではエンジニア転職コースとデザイナー転職コース、テックアカデミーではテックアカデミープロ(エンジニア転職保証コース)が挙げられます。
参考記事:【安心の転職保証】テックキャンプの5つの特徴を解説
簡潔にまとめた料金比較表が以下になります。
スクール名 | コース名 | 学習時間の目安 | 料金 |
---|---|---|---|
テックキャンプ | エンジニア転職コース(短期集中) | 600時間 | 712,800円(税込み) |
エンジニア転職コース(夜間・休日) | 932,800円(税込み) | ||
デザイナー転職コース(短期集中) | 728,368円(税込み) | ||
デザイナー転職コース(夜間・休日) | 964,726円(税込み) | ||
テックアカデミー | テックアカデミープロ | 300時間 | 327,800円(税込み) |
表を見てわかるようにテックアカデミープロはプログラミング学習時間がテックキャンプの半分となる代わりに、価格が非常に安いコースとなっています。
以下でそれぞれのコースについて詳しく解説していきます。
テックキャンプ転職コース
エンジニア転職コース
エンジニア転職コースでは入会金は不要!
『短期集中スタイル』と『夜間・休日スタイル』の2種類の受講スタイルに基づいたコースに分かれます。(どちらも総勉強時間の目安は600時間)
学習コース | 一括料金 |
---|---|
エンジニア転職(短期集中) 10週 | 712,800円(税込み) |
エンジニア転職(夜間・休日) 半年 | 932,800円(税込み) |
短期集中スタイルでは平日は教室、土日はオンラインで学習し10週間でプログラミングスキル身につけるコースです。
夜間・休日スタイルでは昼間はオンライン、夜間と休日(週2日)は教室を利用し、半年かけてじっくり学ぶコースです。
デザイナー転職コース
入会金は不要!
『短期集中スタイル』と『夜間・休日スタイル』の2種類の受講スタイルに基づいたコースに分かれます。(どちらも総勉強時間の目安は600時間)
学習コース | 一括料金(デザインソフト利用費含む) |
---|---|
デザイナー転職(短期集中)10週 | 728,368円(税込み) |
デザイナー転職(夜間・休日)半年 | 964,726円(税込み) |
基本的な価格はエンジニア転職コースと同様ですが、デザイナー転職コースではデザインソフトの「Illustrator」と「Photoshop」の用意が必須であり、この利用費も用意する必要があります。
2つ抱き合わせの定価は5456円/月(税込み)であり、カリキュラム上短期集中スタイルでは3ヶ月、夜間・休日スタイルでは6ヶ月利用することになるので、ソフト利用費としてそれぞれ16368円、32726円、受講料と別に用意する必要があります。
テックアカデミープロ(テックアカデミー転職保証コース)
テックアカデミー プロはテックアカデミーの転職特化型コースです。
3か月間で327,800円となります(総学習時間目安300時間)
テックアカデミー プロは転職に特化したコースとなっており、もし卒業し転職することができなかった場合は受講料の返金保証まで付いているコースとなっており、転職できるか不安だという方にも安心のコースです。
メリット
- 料金は安め
- 全国区でサポート
- 学習言語がJava
デメリット
- サポートを受けられるのが32歳まで
- オンライン学習はモチベーションの維持が難しい
詳しくは下記の記事を参照してみてください。
教養として学習するのを目的としたときの比較
未経験者が教養として満足に学習するという意味で料金やカリキュラムを純粋に比較するには、ある程度条件をそろえる必要があります。
プログラミング初心者や未経験者向けのコースといえば、テックキャンプでは“プログラミング教養コース”、テックアカデミーでは“はじめてのプログラミングコース”が挙げられます。
学習時間について
テックキャンプのプログラミング教養コースでの総勉強時間は月額で学び放題といった体制なので本人次第とされています。目安としては1か月60~180時間といわれています。
引用:テックキャンプ公式サイト
公式サイトによるとテックキャンププログラミング教養コースの学習おいて、目安としてWebサービス開発には60~180時間、オリジナルサービス開発には100時間以上、AI(人工知能)入門は60~80時間、AIアプリ開発(応用)に40時間、デザインには60時間かかるとあります。
したがってすべてを網羅して学習するには目安として320~460時間かかることになります。
ただ基本的には個人が学びたい内容だけを自由に学ぶことになりますので、これだけの勉強時間を確保する必要はなく、大体一か月60~180時間が平均的なようです。
テックアカデミーのはじめてのプログラミングコースは80~160時間(期間はプランによる)とされています。
テックアカデミーはじめてのプログラミングコースの料金プランごとの受講期間と学習時間の目安をまとめた表が以下です。(公式サイト参照)
料金プラン | 受講期間 | 学習時間の目安/週 |
---|---|---|
4週間 | 28日 | 20〜40時間 |
8週間 | 56日 | 10〜20時間 |
12週間 | 84日 | 7〜14時間 |
16週間 | 112日 | 5〜10時間 |
よってテックアカデミーのはじめてのプログラミングコースは総勉強時間の目安は80~160時間(期間はプランによる)とされています。
上記のことからわかるように総勉強時間はそこまで大差がないと考えられます。
学習期間について
それぞれのコースの受講期間は、受講者が確保できる学習時間によって変動し、また延長なども可能であるため、全てを考慮して比較すると膨大な情報量となってしまいます。
例えば、テックキャンプ”プログラミング教養コース”では月額制なので初回入会費を支払った後は学習したい月の数だけ月額費を払う形式で、その期間中は学習し放題です。
対してテックアカデミーの”はじめてのプログラミングコース”は一週間に確保できる勉強時間に応じて目安の学習期間を設けて、その期間分の費用を払います。
料金比較の場合分け
どちらも期間に応じて受講料を払っていますが、コース内で学習できることやその内容の深さはかなり異なっています。
特にテックキャンプでは月額制でお金を払った後は該当カリキュラム内の好きな講座を好きな時間だけ学ぶことになるため人によって学習内容や学習時間にむらがあります。
そこで以下では
- 内容を考慮せずに期間だけそろえて料金比較
- 内容も考慮して料金比較(複雑)
と場合分けして解説していきます。
内容は考慮せずに期間だけをそろえて料金比較ver.
以下で示していますが、テックアカデミーの方が安いです。
未経験者が1か月基礎学習ケース
あえて内容に関しての考慮はせずに、どちらも1か月(実際の勉強時間はともかく)受講したとすると
テックキャンプ”プログラミング教養コース”は198,000円(税別)
テックアカデミー”はじめてのプログラミングコース”は159,000円(税別)
となります。
未経験者が3ヶ月基礎学習ケース
同様に3ヶ月(実際の勉強時間はともかく)受講したとすると
テックキャンプ”プログラミング教養コース”は237,600円(税別)
テックアカデミー”はじめてのプログラミングコース”259,000円(税別)
となります。
スクールのコース名 | 1か月受講(税込み) | 3ヶ月受講(税込み) |
プログラミング教養コース | 217,800円 | 261,360円 |
はじめてのプログラミングコース | 159,000円 | 259,000円 |
内容も考慮にいれて料金比較ver.
さて、ここで学習内容に目を向けるとテックキャンプ”プログラミング教養コース”ではオリジナルサービス開発をゴールに、Webサービス開発、AI(人工知能)、Webデザインスキルを学習します。
対してテックアカデミーのはじめてのプログラミングコースではHTML/CSSでのWebサイト作成を通じて、PHPプログラミングを理解し、SQLでデータサービスの仕組みや操作方法を学習します。
しかしテックアカデミーにはAIやWebデザインに特化したコースも存在し、それぞれ集中学習することが可能です。
テックキャンプのプログラミング教養コースで学べることはテックアカデミーの専門コースで集中的に学習することができ、テックアカデミーの学習範囲を網羅するとして例えば合体コースを選んだら、6ヶ月で458,000円(総勉強時間目安432~480時間)となり、テックキャンプよりも深く学習することができます。
以下ではテックキャンプとテックアカデミーのどちらでもカリキュラム内で学習できるものをすべて学習すると仮定した際の学習時間を提示します。
3ヶ月みっちり学習ケース
テックキャンプ”プログラミング教養コース”で3ヶ月でカリキュラム内の講座をすべて学習するとなると237,600円(総学習時間の目安320時間~460時間以上)となります。
テックアカデミーでテックキャンプと同様にWebサービス開発とAI、Webデザインを習おうとすると、テックアカデミーのWebアプリケーションコースとAIコース、Webデザインコースを計3ヶ月分とることになります。
Webアプリケーションコースでは160~200時間が総学習時間の目安となっており、AIコースとWebデザインコースも同様です。
6ヶ月みっちり学習ケース
テックキャンプ”プログラミング教養コース”で6ヶ月でカリキュラム内の講座をすべて学習するとなると297,000円(総学習時間の目安320時間~460時間以上)となります。
テックアカデミーでWebアプリケーションコース、AIコース、Webデザインコースを各8週間ずつでとったら6ヶ月で627.000円(総勉強時間目安480~600時間)となります。
ただテックアカデミーではセットコースも存在しておりお得です。
WebアプリとフロントエンドとWebデザインの合体コースなら6ヶ月で458,000円(総勉強時間目安432~480時間)
セットコースだと総勉強時間の目安が短くなるのはおそらく個別のコースをセットにまとめることでコース間での共通項などがまとめて学習できたり、コースをまたいで連結して学ぶことで学習効率が上がるためだと考えられます。
スクール名 | 学習時間 | 料金(税込み) |
テックキャンプ | 320~460時間 | 326,700円 |
テックアカデミー(合体コース) | 432~480時間 | 458,000円 |
料金を抑えてプログラミングを覚えるには?
テックアカデミーやテックキャンプについてご紹介してきましたが、どちらも料金だけで見れば高いと思ってしまいますよね。
『プログラミングスクールより安く覚える方法はないの?』
と疑問を持ってしまう方もいるかと思います。
そして、テックアカデミーやテックキャンプに通わずともプログラミングを学習していく方法があります。
それが
『副業で実績を積みながらエンジニア転職を目指す』
という方法です。
具体的な方法を以下で解説していきます。
LP制作で副業しながらプログラミングを覚えていく
プログラミングを扱った仕事は当然ながら様々なものがあります。
そして、その中には単価こそは安くなるものの未経験者でもすぐにできるような案件があるのです。
それが『LP(ランディングページ)制作』という仕事です。
LP制作とは簡単に言えば商品を紹介する宣伝Webページのこと指します。
LP制作のメリットは
- 必要とされるスキルがHTML、CSSのマークアップ言語で難易度が低い
- 案件が多数募集されている
- 個人でも受けることが可能
があり、プログラミング未経験の方でもこのLP制作は難易度が優しいことからすぐにできるようになると言われています。
案件の数もクラウドソージングサービス『クラウドワークス』にて、LPコーディングの案件を検索すると 『1,714件(募集終了含む)』もの案件があり、募集は多数です。
LP制作の案件に慣れてきたら高単価な案件ができるようにプログラミングスキルを磨いていくということを続けていれば自然とプログラミングを覚えていくことができます。
私自身現役のエンジニアではありますが、この方法がプログラミングを覚えるには最も効率がよくリスクが少ない方法だと思っています。
できるだけ料金は抑えながらプログラミング学習をしたいという方はぜひ検討してみてください。
【無料体験実施中】『スキルド』はLP制作を最短で覚えられるオンラインスクール
スキルドではHTML・CSSを学び実際にLPを制作するためのスキルを学ぶことに特化したスクールです。
最短で30日でLP制作するスキルを得ることができるので、上記のような副収入を得ながらプログラミングを学習したいという方にはオススメのスクールとなっています。
現在、無料体験も実施しているので、プログラミングの勉強がしたいという方はぜひまずは体験してみてください。
どのようにプログラミングを学習していくかが分かる無料体験となっているので、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
- 転職コースとしては
- テックキャンプエンジニア転職コース/デザイナー転職コース
- 短期集中スタイルは10週間で約72万、夜間・休日スタイルでは約94万
- 総勉強時間の目安は500~600時間
- 30代以降の実績が強み
- テックアカデミープロ(テックアカデミー転職保証コース)
- 3ヶ月で約33万
- 総勉強時間の目安は300時間
よって転職が目的の方でしっかり学んでから現場に出たい方や30代以上の方はテックキャンプ、ある程度学んだ後、より早く転職したい方はテックアカデミーがおすすめです。
- 教養として学ぶのが目的の方においては、どちらのスクールの教養コースも基本的に学習期間が自由なので理論上は学習期間を伸ばせば伸ばすほど学習時間も増やせます。
- ここでは目安としての学習時間を紹介しました。
- テックキャンプ”プログラミング教養コース”は
- 月額制
- 総勉強時間の目安は60~180時間
- テックアカデミー”はじめてのプログラミングコース
- 月額制
- 総勉強時間80~160時間
となり、勉強時間はあまり変わらないですが、テックキャンプの方が学べる範囲は広いといえます。
しかしテックキャンプのプログラミング教養コースで学べることはテックアカデミーの専門コースで集中的に学習することができます。
簡単にいえば…
テックキャンププログラミング教養コースは広く浅く(だけど月額で学びたい放題)、テックアカデミーはじめてのプログラミングコースは比較的狭めで浅い(他のコースを活用すれば深くまで特化して学習できる)
ということになります。
このようにテックキャンプは月額で横断学習型ですが、テックアカデミーはコースの費用でコース選択集中型なのです。
教養として、いろんな分野をサラッと学びたい方はテックキャンプ、がっつり学びたい方はテックアカデミーで3カ月以上学ぶかテックアカデミーで特定のコースを選んで学習しましょう。
どちらかのスクールで迷っている方はとりあえず両方のスクールの無料体験授業や無料相談に参加することをお勧めします。
両方のスクールで無料相談や体験をすることで、どちらがより自分に合ったスクールか判断できるはずです。
とりあえず無料のカウンセリングを受けてみることで自分に合ったコースや体験会を案内されるのでそれをもとに吟味してみましょう。
以上、テックキャンプとテックアカデミーの比較記事でした。