Pythonの特徴は?Pythonにできることは?Pythonを学べるスクールは?

 

この記事のまとめ

  • プログラミング言語Pythonの特徴
    • メリットは文法がシンプルで、ライブラリが豊富なこと。また人工知能やデータサイエンスで用いられており将来性があること。
    • デメリットは実効速度が遅く、日本語の情報が少ないこと。
  • Pythonを学ぶ上では独学かスクール
    • 独学だと費用は安めだが、理解に時間かかる
    • スクールだと金がかかるが、メンターが付くので質問し放題で効率がよい
  • おすすめのスクールは…?
    • テックアカデミー、コードキャンプ、DIVE INTO CODE、A-Square

この記事ではプログラミング言語であるPythonの特徴とPythonにできること、そして学習方法を紹介していきます。

Pyhonの有用性や学習に適したプログラミングスクールについて知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

 

Pythonの特徴


Pythonは1990年に開発された比較的新しい言語であり、文法がシンプルだといわれています。

Googleが開発に用いている3大言語(Java、C##、Python)の1つで、様々なサービスの開発で用いられており、WebアプリケーションからAI、データ解析に用いられている言語です。

実はYoutubeやInstagram、DropBoxといったサービスがPythonで作られています。

ここではPythonのメリットデメリットを紹介しておきます。

メリット

  • 文法がシンプルであるため使いやすい
  • 動作確認が簡単
  • ライブラリが豊富
  • 機械学習に用いられている
  • データサイエンスで用いられている
  • 将来性があり、注目されている

以下で1つずつ紹介していきます。

文法がシンプルであるため使いやすい

Pythonは他言語に比べてかなりシンプルな文法であり、覚える構文も少ないです。

したがって初心者にとっての参入障壁は高くないでしょう。

海外ではその簡潔さと利便性から教育用として普及しているようです。

動作確認が簡単

プログラミング言語はインタプリタ型とコンパイラ型に分けられ、コンパイラ型では作業に大量のエラーが発生することが多く時間がかかります。

しかしPythonはインタプリタ型であり、すべてのプログラムの動作を確認しながら作業ができます。

コンパイル:プログラムが記述されたファイルを機械語に翻訳する作業でこれを実行するのがコンパイラというソフトウェア。

ライブラリが豊富

PythonにおいてはNumpyやPandasといったライブラリが豊富に存在しています。

ライブラリ…汎用的に使いやすいプログラムがまとめてある所。部品がたくさん入った道具箱のようなイメージ

豊富にあるライブラリを活用することで様々なサービスの構築が容易にできるようになっています。

機械学習に用いられている

近年着目されているAI業界の機械学習や深層学習においてPythonが主に使われています。

Pythonは科学技術的な計算を行いやすいように設計された背景があるため、科学技術計算を行うためのライブラリが豊富であります。

AI、機械学習、深層学習では数学的な計算処理を大量に行うため、その処理をいちいち実装しているよりも整っているライブラリを活用した方が圧倒的に効率よく学習・開発が進みます。

このようにすでにAI関係のライブラリが豊富に存在していることからますますAIの開発に用いられるようになりました。

データサイエンスで用いられている

Pythonは機械学習のうちデータ解析の際に使われることがあります。

Pythonを使うことでユーザー行動解析やアクセス解析などのデータ分析を詳細に行うことができ、この際に得られたデータはマーケティングで参考になります。

データサイエンティストは欧米でとてもセクシーな職業だと称されており、人気の職種でもあります。

参考:HarvardBusinessReview_Data Scientist: The Sexiest Job of the 21st Century

 

日本でも徐々に浸透してきており、データサイエンティストは様々なマーケティング活動の中で重要な役割を果たすようになってきています。

将来性があり、注目されている

PYPL(Googleの検索エンジンによってプログラミング言語が検索された回数をランキング形式で順にまとめたサイト)で2020年はPythonが1位に君臨しています。

PYPL 注目言語 ランキング Python Java JavaScript C# C/C++ PHP R Objective-C Swift Matlab

引用:PYPL PopularitY of Programming Language

2020年のHackerRankの調査によると開発者を雇う際にどの言語の学習者をとるかといった質問に対しては、PythonがJavaScriptの次に注目されています。

HackerRank 言語別 求人数 JavaScript Python Java C# C++ PHP

引用:2020Hacker Rank Developer Skills Report

AMER:アメリカ+周辺国、APAC:アジア太平洋地域、EMEA:ヨーロッパ+中東+アフリカ

日本では依然としてJava学習者の求人が圧倒的ですが、世界的にPythonが注目されていることから、いずれPython学習者の求人が増えていくと考えられます。

プログラミング言語別新規正社員求人割合 レバテック 2019年度 2018年度引用:レバテックキャリアサイト

デメリット

  • 実行速度の遅さ
  • インデントが必要
  • 日本語サポートが少ない

デメリットは少ないのですがPythonは特に速度が遅いといわれることが多いようです。

実行速度の遅さ

Pythonはインタプリタ型のプログラミング言語の中でも特に実行速度が遅いといわれることが多いです。

これはPythonの動的な性質や多用途性が処理が大きくなることに起因しているようです。

インデントが必要

これはそこまで大きなデメリットには感じないですが、人によっては若干面倒に感じる方もいるかもしれないという意味で挙げました。

Pythonでは文のかたまりをインデントで表現するので文の塊を作るたびにインデントを設ける必要があります。

インデント…行頭に空白を入れてから字下げを行うこと

他言語では括弧でくくるだけの処理もインデントで処理をグループ化する必要があり、見やすくはなるのですが面倒に感じる方もいるかもしれません。

日本語サポートが少ない

これは他言語でもあり得ることなのですが、Pythonは比較的歴史が浅く、かつ日本ではまだそこまで普及しているわけではないため、日本語で解説されたページや文献が少ないです。

そのため英語で調べたり、英語のみで学ぶ必要性が出てきます。

 

 

Pythonにできること


Pythonはシンプルな構文が多いながら万能であり、実は様々な所で活用されています。

  • Webアプリケーション開発
  • テキストやExcelファイルなどの読み書き・分析の自動化
  • Webのスクレイピング
  • ブロックチェーンの構築
  • ゲーム開発
  • 機会学習、深層学習といった人工知能の開発

Webアプリケーション開発

PyhonにはWeb開発に適したDjangoやPyramid(日本語情報は少ない)といったフレームワークが存在しており、これらを活用すれば比較的簡単にWebアプリケーションを開発することができます。

フレームワーク:全体の処理の型のようなものであり、一部の具体的な処理や数値を追加したり変えたりするだけで実装できるシステム

有名なものではYoutubeやオンラインストレージサービスのDropbox、Instagramが挙げられるでしょう。

テキストやExcelファイルなどの読み書き・分析の自動化

こうした操作はPythonのインストールと同時にインストールされる標準ライブラリによって行える基本的な処理です。

ファイルを直接読み取るためいちいちExcelを起動させる必要もありません。

しかもそのデータをもとにグラフを自動で作製することができます。

グラフのスタイルはコードの一部を変更するだけでよく、ファイルデータを入れ替えても何回でも同じスタイルのグラフを一瞬で作製できます。

さらにMatplotlibのようなグラフ作成ライブラリを活用すればより高機能で多種多様なグラフを作製することができます。

このようにPythonを学べばかなりの業務効率化を図れます。

Webのスクレイピング

スクレイピングとはWebサイトから情報を抽出することです。

上述のファイル内データの抽出と同様、Pythonは自動でサイト内の情報を一瞬で取って、まとめることができ、非常に便利です。

例えば複数のサイトの天気情報や商品レビュー、画像、株価情報などをまとめて分析できるのです。

ブロックチェーンの構築

金銭がからむ取引情報をデータとして記録する手法やその仕組みをブロックチェーンと言い、Pythonはこのプログラムにも用いられています。

FXやビットコインといった数値変動を繰り返すデータをPythonで抽出し、値動きをグラフで表したりすることができます。

数値の分析をもとにアルゴリズムを作って自動売買システムを構築することも可能です。

ただ分析データや解析の方法によって予測される値動きは様々であり、利益が確実に出るシステムを構築するのは至難の業です。

ゲームの開発

Pythonにはゲーム開発に特化したPyGameやArcade、Kivyなどのライブラリも存在します。

Pythonは処理が遅いですが、質の高い2Dゲームや3Dゲームのクローンが開発されていることから、Pythonによるゲーム開発も不可能ではないのがわかります。

ただ、ゲーム開発にはC++やC#、JavaScriptが主に使われるため、ゲーム開発が目的でエンジニアを目指す方はまずそれらの言語を習得したほうがよいでしょう。

機会学習、深層学習といった人工知能の開発

人工知能の機会学習や深層学習といった分野ではPythonが主に使用されています。

世界的に、研究機関や企業での人工知能の開発が拡大傾向にあり、日々開発が進んでいます。

この流れでPythonは将来性のある言語として非常に注目を浴びています。

Pythonで構築されたもので有名なのはソフトバンクが開発したPepperというヒト型ロボットでしょう。

 

Python習得者の価値


Pythonは習得までに時間がかかり、難易度は高めの言語であります。

しかし上述の通り、Pythonは将来性のある言語であり、習得すればかなり市場価値の高い人材となれるでしょう。

事実、Python関係のエンジニアの給料はすでに比較的高水準であり、その将来性からこれからどんどん伸びていくでしょう。

プログラミング言語別年収ランキング 表 JavaScript SQL C/C# R VBA Python

引用:日経XTECH

 

レバテックキャリアの、言語別の求人割合2020年最新版によると、Pythonの伸び率は第2位と位置づけられています。

レバテックキャリア プログラミング言語別新規求人割合2020 昨対増減率 JavaScript Python PHP C言語 Ruby引用:レバテックキャリア

 

Python市場はまだまだ伸びる市場であり、転職成功率も求人が増えることで上がることが考えられます。

ITRのシニア・アナリストである舘野真人は、「───今後も、自社固有のデータから洞察を得るための独自開発の支援と、学習済みモデルを利用することで迅速にAIの価値を享受する汎用サービスの両輪によって、国内のAI関連市場は拡大を続けると見込まれます」とコメントしています。
引用:IT戦略とIT業界の行き先をとらえる市場調査とコンサルティングのITR

 

 

Pythonの学習方法


    Pythonが有用なのはわかったけど、その学習方法について教えてくれという方もいるでしょう。
    結論から言うと
  1. 独学
  2. プログラミングスクール

の2択しかありません。

これだけです。

どんなものであれ、自分で学習するか、人や学校から教わるかの2択です。

ただプログラミングに関してはスクールで学んだ方が効率がよいと個人的には思います。

理由は以下で説明します。

独学での学習法

特徴として、

  • 安上り
  • 自分のペースで勉強できる
  • モチベ管理が大変
  • わからないことがあると詰まる
  • 自走力があれば効率はいいかも

といったことが挙げられます。

いずれにしても独学は本人の意志や体力が必要で、時間もかかります。

本などを買って独学するのはスクールに通うより安いでしょうが、その分大変なこともあります。

勉強におけるモチベーション管理の大変さは誰もが経験したことがあるでしょう。

また不明な点があってもだれにも質問できないと自分でひたすら悩む他なく、時間の無駄になります。

プログラミングスクールでの学習法

特徴として、

  • 値段が張る
  • モチベ管理が楽
  • メンターに質問できる
  • 効率重視のカリキュラム

といったことが挙げられます

プログラミングスクールに通うには多少値段が張ります。

しかしこれは、メンターに質問できることで無駄に悩む時間が無くなることや、怠けて学習しない時間が発生しづらいことを考慮すると、そこまで高くない値段です。

また、多くのプログラミングスクールが未経験者や初心者向けにコースを展開しており、効率の重視されたカリキュラムが組まれているので初心者でも安心して受講することが可能です。

 

 

おすすめのプログラミングスクールは?


以下でPythonを学べるプログラミングスクールを紹介していきます。

  • テックアカデミー
  • コードキャンプ
  • DIVE INTO CODE
  • A-Square

テックアカデミー

テックアカデミー

テックアカデミーはコース選択型のプログラミングスクールです。

Pythonコースももちろん存在しており、最終的にはデータをもとに結果を予測するプログラムといった機械学習も学ぶことができます。

現役エンジニアがパーソナルメンターとして一対一で助けてくれるので、独学での勉強に不安がある方や未経験者でも安心して学習できるコースとなっています。

参考記事:【Pythonコース編】テックアカデミーコース紹介!将来性あふれる言語で高コスパの理由とは?

コードキャンプ

コードキャンプ
コードキャンプ

コードキャンプはオンライン特化型のプログラミングスクールです。

9つのコースが用意されておりその中に”Pythonデータサイエンスコース”があります。

無料体験を受けると一万円オフキャンペーンもやっているのでぜひご利用ください!

参考記事:コードキャンプのおすすめコースはどれ?転職、副業なら3つのコースから選択するべき

コードキャンプへの無料体験相談はこちらから→コードキャンプ

DIVE INTO CODE

スクール名 対応時間 料金 オンライン 開講場所 対象年齢
DIVE INTO CODE 全日10:00〜22:00(木曜定休)
オンライン質問10:00〜22:00
588,910円 渋谷 なし

渋谷にスクールを構えているプログラミングスクールです。

就職特化のコースも用意されていますが、それ以外にもPythonコースや機械学習コースなど専門分野のコースも用意されているのが特徴となっています。

難点は授業のスケジュールは固定されているため、自由な時間に学ぶことができないという点です。

DIVE INTO CODEへの無料相談はこちらから→DIVE INTO CODE

A-Square

A-SQUARE
学習内容 オンライン 開講場所 対象年齢 追加料金
スマートフォンアプリ開発(Unity、JavaScript)
WEBアプリ開発(Java、PHP、Ruby、Pythonなど)
千代田区飯田橋 18才~29才

飯田橋で開講しているオフラインプログラミングスクールです。

Webアプリ開発コースで、Pythonを学ぶことができます。

就職意欲があって30歳未満の方は無料で受講することが可能です。

対処年齢と開講場所が1箇所にしかない点が惜しい点ではありますが、お近くにお住まいの方はぜひ。

A-Squareへの申込みはこちらから→A-Square

 

まとめ


シンプルでありながら万能で様々なところで用いられているPythonは、習得すれば色々なところで活躍できるでしょう。

機会学習などの人工知能分野がどんどん発展してきていることから、Pythonを扱えるこる人材は今後より価値の高いものとなっていくでしょう。

難易度は高めでありますが、だからこそ独学だけでなくスクールを利用して学習してしまいましょう!

迷っている方はまずは紹介したスクールで無料体験や無料相談を行って、自分に合ったプログラミングスクールを見つけることをおすすめします。

以上、Pythonの特徴やPythonにできること、またPythonを学べるプログラミングスクールについて紹介しました。