この記事は就活や転職にも役立つ資格のITパスポートのついての解説記事です。
今回はネットワークの仕組みを理解するために、試験範囲の「テクノロジー系」、「ネットワーク」に位置付けされるネットワーク機器について、現役エンジニアの著者が紹介していきます。
具体的にはハブ、ルーター、デフォルトゲートウェイについて解説していきます。
特にルーターはITパスポートの試験で出題範囲が非常に多い、重要な項目の1つですので必ず押さえておきましょう。
記事の後半で、過去にITパスポートの試験で実際に出題された問題も取り扱っているのでぜひ最後まで動画を見ていってください。
目次
ハブ(Hub)とは?
ハブは複数のコンピューターをネットワークに接続するための機器です。
ハブにはケーブルの接続口となるポートが複数あり、このポートの数だけコンピューターを接続することができます。
ルーターとは?
ルーターとはLANやWANなどの、ネットワークとネットワークをつなぐ機器のことです。
ルーターにも、ハブと同様にケーブルの接続口となるポートが複数あるなど、外見は似ています。
ハブとルーターの違いとは?
外見上ハブとルーターは似ていますが、機器としての役割は明確に違います。
- ハブは複数のコンピューター同士をつなぐ。
- ルーターはLANやWANなどのネットワーク同士をつなぐ
と、それぞれに異なる役割があります。
デフォルトゲートウェイとは?
ゲートウェイとは出入口を表す単語です。
デフォルトゲートウェイとは他のネットワークの出入口となるルーターのことです。
オフィスや家庭内のネットワークから、インターネットなどのほかのネットワークにアクセスするときに必要になります。
NTTなどインターネットサービスプロバイダーから貸し出される家庭用ルーターのほとんどはデフォルトゲートウェイとしての役割を担っています。
試験対策用まとめ
- ハブは複数のコンピューター同士をつなぐ
- ルーターはネットワーク同士をつなぐ
- デフォルトゲートウェイは他のネットワークとの出入口となるルーターのこと
この3点をしっかりと押さえておきましょう。
実際の過去問
それでは実際に過去に出題された問題を解いてみましょう。
平成23年秋期の過去問
以下で紹介する例は平成23年の期に出題された問題です。
室内で複数のコンピューターを接続するLANを構築したい。必要なものはどれかア~エの中から選んでください。
- ア:インターネット
- イ;スプリッタ
- ウ:ハブ
- エ:モデム
正解はウです。
ハブは複数のコンピューター同士を接続するための機器です。
次の問題です。
平成24年春期の過去問
平成24年春期に出題された問題です。
ルーターの説明として適切なものはどれか。
- ア:LANと電話回線を相互接続する機器で、データの変調と復調を行う
- イ:LANと電話回線を相互接続する機器で、受信データのMACアドレスを解析して宛先の端末に転送する。
- ウ:LANと電話回線を相互接続する機器で、受信データを全ての端末に転送する
- エ:LANと電話回線を相互接続する機器で、受信データのIPアドレスを解析して適切なネットワークに転送する。
正解はエです。ルーターはLANやWANなどのネットワーク同士を繋ぐための機器です。
平成28年秋季の過去問
最後の問題です。平成28年秋季に出題された問題です。
オフィスや家庭内のネットワークからインターネットなどのほかのネットワークへアクセスする時に、出入口の役割を果たすものはどれか
- ア:スプリッタ
- イ:デフォルトゲートウェイ
- ウ:ハブ
- エ:リピータ
正解はイです。
デフォルトゲートウェイは他のネットワークの出入口としての役割を担うルーターです。
まとめ
今回はITパスポートの中でも、頻出の分野として、Hub(ハブ)とRouter(ルーター)について解説してきました。
違いがわかりにくく、混同されやすいものでもありますので、この記事を通してきちんと理解してくださると幸いです。
本記事の中でわからない用語があった方は、他の記事で用語解説しているものがありますので、参考にしてみてください!