今回は「社会人なら知っておきたいIT用語」についてご紹介していきます。
デジタル化が進んでいる世の中で、ウェブサービスを運営したり、ITツールを利用するなど、IT技術を取り入れる企業がIT以外の業界でも非常に増えています。
そんな世の中ですので、これからの時代はどの業界で働くにしてもITの知識は必要になってきます
今回はそんなITの知識の中でもIT業界以外でも知っておきたいIT用語についてご紹介していきたいと思います。
知っておいて損はないIT用語を厳選しましたので、ぜひご覧ください。
ドメイン
ドメインとは、簡単に言えば、インターネット上での住所のようなものです。
インターネット上にはたくさんのWebサイトが公開されています。
それぞれのWebサイトがURLを持っていますが、このURLの中にドメインが含まれています。
例としてこのようなURLがあるとします。
このURLの「Skilled.app」がドメインです。
ドメインはWebサイトがどこのサーバーにあるのかを判別する情報として利用します。
詳しく説明するとWebサイトがどこにあるのかを判別する情報は、ドメインに紐づく「IPアドレス」というものにあります。
IPアドレスは下画像「000.00.00.00」のように数字で構成される文字列ですが、数字だけでは覚えづらいため、ドメイン名に変換して、Webサイトの場所を示しているのです・
また、ドメイン名が別サイトと重複することはありません。
ドメインはそれぞれのWebサイトの固有のものとなっています。
私たちはブラウザにドメインを含んだURLを打ち込むことにより、「インターネット上のここのサーバーの情報を表示させて」と指示しているのです。
また、ドメインでは「.」の後に何かしらの文字列を付けるのが決まりです。
この文字列のことを「トップレベルドメイン」と言います。
今回の「zerochi.app」であれば、「.app」の部分がトップレベルドメインです。
ドメインには、このトップレベルドメインを付けることは必須で、付ける際は自由に文字列を設定するのではなく、数百ある種類の中からトップレベルドメインを選択します。
ドメインはインターネットの基礎的な情報になっていますので、ぜひ覚えおきましょう。
インフラ
インフラとは「インフラストラクチャ」の略語で、”基盤“を意味しています。
一般的にインフラというと、ガスや水道、電気、交通などを指します。
ただ、IT業界におけるインフラとは、サービスを稼働させるサーバーだったり通信するために必要な回線、あるいはそのサービスを継続するための運用体制などをさしています。
このインフラがなければ、WebサービスのようなITシステムはインターネット上で動作することができません。
IT業界で言われるインフラとは、ITシステムの基盤となるものを指す用語なのです。
オフショア
オフショアはIT企業をはじめとしたビジネス業界では、「海外」という意味合いで用いられることが多い用語です。
そんなオフショアと併せて覚えておきたいのが「オフショア開発」です。
オフショア開発は開発業務を海外企業や海外の子会社に委託することを意味しています。
人件費の安価な海外の企業に業務を委託することで、開発コストを抑えるメリットがあります。
日本企業のオフショア先の代表的な国は、物価が安く時差が2時間程度しかない「ベトナム」などがあります。
またアメリカ企業では、時差がちょうど24時間であるインドにオフショア開発をするケースが多いなど、国によってどこの国の企業に依頼するかは変わってきます。
開発コストを下げられるのであれば、どの企業でも導入したいところですが、課題となるのが、言葉の問題や進捗管理、品質管理といった難易度が高くなるという点です。
コミュニケーションがうまくとれずにプロジェクトが進まず、頓挫してしまったり、バグの量が多く品質が悪く作り直しとなってしまうといった失敗談もあります。
オフショア開発には、開発コストを抑えられるという大きなメリットがあります
しかし、うまく運用していくためには、高いコミュニケーション能力や、緻密な進捗/品質の管理が必要になってきます。
ウォーターフォール
開発手法の1つであるウォーターフォールとは、プロジェクト開発の最初期に全体の設計を決めて、それに沿って開発する手法のことを指します。
あらかじめソフトウェアなどの全機能に関する要件定義や設計を緻密に行ってから、開発に入るのです。
簡単に言えば、システム設計書を先に作り切って、その後にその設計書通りにシステムを作っていくことです。
滝の水が上から下に流れ落ちるように、一つ一つの工程を完了させながら進める開発手法からこの名がつきました。
品質担保やスケジュール管理がしやすいメリットがありますが、急な仕様・要望変更に対応しにくいというデメリットがある開発手法です。
アジャイル開発
ウォーターフォール開発と同様に開発手法の1つであるアジャイル開発とは、一言でいうと機能単位ごとに開発を進めていく手法です。
アジャイルを直訳すると、「素早い」「機敏な」という意味になります。
アジャイル開発では開発工程を機能単位の小さいサイクルで繰り返すのが最大の特徴です。
優先度の高い要件から順に開発を進めていき、開発した各機能の集合体として、1つの大きなシステムを作っていきます。
アジャイル開発では「プロジェクトに変化はつきもの」という前提で、進められるので、仕様変更に強いです。
デメリットとしては、全体設計の整合性が上手く合うように機能を実装していかなくてはならないため、開発する技術者のスキルが求められる点があります。
また、変更や追加を受け入れながら、かえって工期が長くなったりしてしまったり、コストが予想よりも高くなってしまうこともあります。
アジャイル開発は仕様変更に弱いウォーターフォール開発の対となる開発手法です。
ウォーターフォール開発やアジャイル開発ではどちらも一長一短であるので、どちらが適切かは場合によります。
ケースバイケースで開発手法を選ぶ必要があるのです。
まとめ
今回ご紹介した用語はIT業界では一般的に使われているような基本的なIT用語になります。
どの用語も知っておいて損はない用語ですので、覚えてもらえると幸いです。